ブラジル日記

ブラジル経済の主要話題や各産業セクターの実情等、現地報道と体験に基づく考察。

2015-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ペトロブラス2014年第3四半期決算

ペトロブラスは28日の明け方、発表が再三延期されていた昨年9月迄の第3四半期決算を未監査の状態で発表しました。市場の予想に反し、公表数値は現在進行中の汚職事件に関する評価損を見込んでいない数値となっています。 PWCから監査を受けておらず、債務返…

ショッピングセンターの売上げが前年比10%増加

Abrasceの調べによると、昨年のショッピングセンターの売上げが1420億レアルに達し、前年比で10%プラスの結果となりました。昨年だけで24のショッピングセンターが新しくオープンしており、 月平均で4億人もの人が足を事になっているそうです。 やはりクリス…

S&Pがヴァーレを格下げ

格付け会社S&Pが資源メジャーヴァーレの格付けを“A-”から“BBB+”へ引き下げました。今後数年間の財務的リスクが増した為としています。見通しは引続き“安定的”です。 今回の格下げは、見通し鉄鉱石価格が2015年で65ドル/トン、2016年で70ドル/トンと低調に推…

ペトロブラスが2015年の見通しを発表

金曜日にペトロブラスが今期2015年の投資計画について、投資を抑制し、ペトロブラスからの資金流失を抑える計画を実施していくと伝えました。また、新たな資金調達を必要としない範囲内での投資を進めていくとも述べています。 業界関係者によると、投資計画…

政策金利が12.25%へ上昇

ブラジル中央銀行の金融政策委員会(Copom)は政策金利(Selic)を12.25%へ引き上げる決定を下し、金利は2011年以来の高い水準となりました。 市場関係者からもほぼ想定通りの利上げであったため、特にサプライズはありませんでした。しかしながら、中央銀行…

冷房機器関連の販売が絶好調

今夏の平均気温(今、ブラジルは真夏です)の上昇は住民にとって寝苦しい夜が増える一方、エアコン・扇風機メーカーにとってはうれしい悲鳴のようです。経済紙Valorは、冷房機器関連の販売が前年比10%から最大で20%プラスになるとの見通しを発表しています…

全国学力試験の結果発表

日本でも先週末に大学入試センター試験が実施されていたようですが、ブラジルの2014年の中等教育全国学力検定試験(Enem: Exame Nacional do Ensino Medio)の結果が開示されましたので内容を見てみたいと思います。 ブラジルの教育制度はざっくり言うと、日…

原油安ショックとプレソルト開発

昨年後半から始まった原油価格の下落は、現在も下げ止まる様子を見せていません。2011年には1バレル100〜120ドルで推移していたブレンドオイルは、12月の2週目には40%超のマイナスとなる、1バレル60ドルまで下落しました。そして、今年に入り1バレル45ドルま…

ブラジルサッカーチームの市場価値ランキング

2014年のブラジルサッカーチームの市場価値ランキングがコンサルティング会社のPluriから発表されましたのでランキング形式で上位5チームを紹介したいと思います(円/レアル=45円で計算)。 5位 インテルナショナル 南部リオグランジドスル州の州都ポルトア…

ペトロブラスの決算発表時期は?

昨日夜ペトロブラス内で経営審議会があり、第3四半期決算の発表時期について協議が行われ、1月27日を目処に発表することになったとペトロブラス広報が伝えています。 この発表を好材料とし、 本日のペトロブラス普通株は8.12%プラスの9.19レアル、優先株は6.…

コーヒー豆輸出が過去最高を記録

2014年のブラジルコーヒー豆輸出量が発表され、前年比14.7%増の3千6百32万個(60kgバック相当)となり過去最高を記録しました。 ブラジルコーヒー豆の最大輸入国はアメリカで、輸出全体の20%を占めています。また、2位のドイツは全体の19%を占め直ぐ後を追…

大雨によりサンパウロ市の80万世帯が停電

月曜の夜にサンパウロ市を襲った大雨の影響で、80万世帯が停電となり、この夏一番の大雨被害になっているそうです。 被害が大きかった地域は、サンパウロ市の西エリアと南エリア、BairroではBrooklin, Campo Belo, Moema, Ibirapuera, Morumbi そしてButantã…

12月の炭酸飲料生産量は下落

Sicobeの調査によると2014年12月の炭酸飲料生産は15.4億リッターに達し、前年同期比2.4%マイナスの結果となりました。 ブラジルは南半球に位置しているので、日本と季節が逆で飲料業界は南半球の夏に当たる10〜12月にかけて生産増強を進めます。そのため12月…

クレジットカードの金利が15年ぶりの高水準

Anefacの調査によると、クレジットカードの金利が15年ぶりの高水準になったことが明らかになりました。 12月の平均金利は11月平均の10.90%から0.32ポイント増の11.22%となり1999年6月の11.74%以来の水準となりました。主な要因は政策金利(Selic)の上昇です…

ブラジルのインフレ推移

過去のブラジルのインフレ率の推移がExame紙に紹介されていたので、紹介したいと思います。 まず過去10年の推移ですが、90年代前半のハイパーインフレと言われる10%を優にこえる超インフレ率から、94年のレアルプラン(通貨レアルの導入、変動相場制の導入)…

任天堂がブラジル市場から撤退

任天堂はブラジルの輸入製品に掛かる高関税率のため、今後のブラジル市場での販売を取りやめる方針を下しました。 任天堂の Bill van Zyll南アメリカ取締役は「残念ながら、ブラジルでの任天堂製品の販売は不安定な状況である」とコメントしています。ブラジ…

2014年のブラジル牛肉輸出は好調

2014年のブラジル牛肉輸出額は72億ドルとなり、前年の66億ドル比7.7%プラスの結果となりました。 年初の目標であった80億ドルには及びませんでしたが、 好調を維持しているようです。 輸出量も156万トンとなり、149万トンであった前年より3.3%プラスでした。…

2014年の新車販売台数は下落

12月の新車販売台数が発表されました。12月は前月比5.3%プラスで史上3番目の販売台数を達成しましたが、2014年通期では前年比7.4%マイナスで新車販売台数(商用車除く)は333万台となりました。2013年も前年割れだったので2年連続のマイナスとなります(因に…

ペトロブラスが債権者と第3四半期決算発表について合意

火曜日夜、ペトロブラスから債権者と第3四半期決算の発表につき合意に至ったと発表がありました。 債権者は1月末に、外部監査人による監査済みの第3四半期決算の提出を求めていましたが、ペトロブラス側は応じず、結局1月末までに未監査の第3四半期決算を開…

ペトロブラス株が10年ぶりの安値水準

月曜日ペトロブラス株が急落しました。昨年の12月15日に普通株で8.52レアル迄下げた後は、買い戻しの動きがあり、9レアル台を維持していましたが、本日前日比8.11%マイナスの8.27レアル迄下落しました。優先株は8.01%マイナスの8.61レアルとなり、2004年来の…

1時間に1人が死亡する年末のブラジル交通事情

12月27日から1月1日にかけての年末年始休みでブラジルでは合計127名が亡くなる交通事故が発生しました。 日本でもUターンラッシュが年始の恒例となっていますが、ブラジルは国土が広い割に長距離鉄道輸送網が発達していないため、航空券を買わない・買えな…

新年は株安、レアル安、金利高でスタート

ブラジルのマーケットは1月2日からオープンしていますが、初日は株安、レアル安、金利高とブラジル経済の不安を象徴する始まり方をしています。 ニューヨークは株高、ロンドンは不安定な動きを続けた年末でしたが、 一部ヨーロッパ中央銀行のドラギ総裁のネ…

ブラジル政府はペトロブラスを守ると宣言

ジルマ大統領は新年の国会演説でペトロブラスについて言及しました。 ジルマ大統領は演説の中で不透明な資金流出によるペトロブラスの一連の騒動を嘆きつつも、「ペトロブラスはブラジルにとって最も戦略的に重要な企業であり、その国際競争力を失わずに今後…