ブラジル日記

ブラジル経済の主要話題や各産業セクターの実情等、現地報道と体験に基づく考察。

2014年のブラジル牛肉輸出は好調

2014年のブラジル牛肉輸出額は72億ドルとなり、前年の66億ドル比7.7%プラスの結果となりました。

 

年初の目標であった80億ドルには及びませんでしたが、 好調を維持しているようです。

輸出量も156万トンとなり、149万トンであった前年より3.3%プラスでした。

 

輸出先1位は香港で続いてロシア、EU、ベネズエラとなっています。

しかしながら、香港の輸入額は17億ドル、輸入量は39万9千トンとなりそれぞれ全体の23.8%、25.5%を占めており、第2位のロシアの輸入額も13億ドル、輸入量も31万5千トンとなりそれぞれ全体の18.3%、20.1%を占めていることからこの2カ国(地域)でブラジル輸出の約4〜5割を占めていることになり、供給先の多様化が課題と言われています。

 

牛肉輸出関係者は今年も去年同様好調で今年こそは輸出額80億ドルに達するだろうと伝えています。現在、ブラジルの主要輸出品目である鉄鉱石やペトロブラスの収入源である原油の価格が下落しており、2015年も暗いニュースが多くなりそうですが、実需に即した世界の食料消費は引続き堅調に推移しそうです。