ブラジル日記

ブラジル経済の主要話題や各産業セクターの実情等、現地報道と体験に基づく考察。

ペトロブラス2014年第3四半期決算

ペトロブラスは28日の明け方、発表が再三延期されていた昨年9月迄の第3四半期決算を未監査の状態で発表しました。市場の予想に反し、公表数値は現在進行中の汚職事件に関する評価損を見込んでいない数値となっています。

 

PWCから監査を受けておらず、債務返済に斯かるコベナンツ条項を回避する為に発表されたと揶揄される資料ですが、中身をみると、ペトロブラス帰属の純利益は30.87億レアルとなり、石油生産が低調だったにも関わらず、前年比9.07%マイナスにとどまりました。

 

また、レベニューは13.7%プラスの883.8億レアルであった一方、コストは10.1%プラスに留まった為、粗利益は27%プラスの210.6億レアルとなっています。

 

経費項目では、販売管理費が50.4%上昇し43.1億レアル、その他経費は173.1%増の59.4億レアルとなっています。ペトロブラスの説明によると、PremiumⅠ及びPremiumⅡの石油リファイナリー撤退費用として、27.1億レアル計上した事がその他経費増の主因と説明しています。

 

さらに、希望退職者費用として24.5億レアル計上されているとともに、独立系発電所関連損失で20.9億レアル計上しています。レアル安の影響からか、為替差損益は9億7千2百レアルと4.7%マイナスとなっています。