ブラジル日記

ブラジル経済の主要話題や各産業セクターの実情等、現地報道と体験に基づく考察。

ブラジルのインフレ推移

過去のブラジルのインフレ率の推移がExame紙に紹介されていたので、紹介したいと思います。

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まず過去10年の推移ですが、90年代前半のハイパーインフレと言われる10%を優にこえる超インフレ率から、94年のレアルプラン(通貨レアルの導入、変動相場制の導入)以降のインフレの抑制、2000年前半の資源価格高騰による輸出の好調期のインフレの抑制を経て、最近は4〜6%台に落ち着いている印象です。しかし、デフレに慣れている日本人にとって、ブラジルで生活すると6%のインフレも「えっ、もう値上げ?」と感じることが多いです。

 

現在レアル安が進行しており今年は輸入製品の値段が一段と高まりインフレがさらに進む可能性があります。

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まだ、カテゴリー別のインフレ率では食料と交通のインフレ率が相対的に高くなっています。食料価格は国際相場の影響を受け、国内市場でも価格ボラティリティーが高くなっていますし、交通に関しても最近サンパウロのバス、地下鉄、タクシーの公共料金も値上がりしたように年々高くなっている印象です。

 

ブラジルのインフレについては一度まとめてみたいと思います。