ブラジル日記

ブラジル経済の主要話題や各産業セクターの実情等、現地報道と体験に基づく考察。

ブラジルサッカーチームの市場価値ランキング

2014年のブラジルサッカーチームの市場価値ランキングがコンサルティング会社のPluriから発表されましたのでランキング形式で上位5チームを紹介したいと思います(円/レアル=45円で計算)。

 

 

5位 インテルナショナル

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南部リオグランジドスル州の州都ポルトアレグレを本拠地とする古豪です。

昨年のブラジル全国選手権(日本のJリーグに相当)3位のチームです。

市場価格は76億円で、前年比7%マイナスで順位も昨年の3位から後退しています。

 

4位 コリンチャンス

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サンパウロを本拠地とする古豪で、昨年のブラジル全国選手権4位のチームです。

熱狂的なファンが有名でスタジアムに見に行くのがためらわれますが、ブラジル国内でも人気のあるチームです。セルジオ越後さんも所属していたそうです。

市場価格は79億円で、前年比15%マイナスでインテルナショナル同様順位も昨年の2位から後退しています。

 

3位 アトレティコミネイロ

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ミナスジェライス州のベロリゾンチを本拠地とするチームで通称ガロ。

昨年のブラジル全国選手権は5位でしたが、ブラジルカップ(日本の天皇杯に相当)は優勝し、初タイトルを獲得しました。昨年中盤まで、ロナウジーニョがプレーしていた(7月に退団)チームであり、現在は元セレッソ大阪監督のレヴィークルピ氏が率いているチームでもあります。

市場価格は88億円で、前年比7%プラスで 昨年のランキング5位から順位も上げています。

 

2位 サンパウロ

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名前の通りサンパウロを本拠地とするチーム。

昨年は日本でもよく知られているブラジル代表のカカがプレーしました(今期はオーランド・シティ)。カカは欧州チームへ移籍前もサンパウロに所属していたので愛着あるクラブなのだと思います。カカ以外にも、一時期シャルケに在籍し、内田のチームメイトであったミシェル・バストスも在籍しています。昨年のブラジル全国選手権準優勝チーム。

市場価格は106億円で、前年比26%プラス、ランキングも昨年の4位から上げています。

 

1位 クルゼイロ

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3位のアトレティコミネイロと同様ミナスジェライスのベロリゾンチを本拠地とするチームで、2013年、2014年のブラジル全国選手権2連覇、昨年のブラジルカップ準優勝の、今ブラジルでもっとも強いチームの一つです。

市場価格は123億円で前年比27%プラス、昨年も1位でしたので市場価値でも2連覇を達成しています。

 

こうしてみると、結果を残していたチームが当然ながら市場から高い評価を受ける結果となりました。ブラジルではサッカー関連ビジネスは一大産業ではあるのですが、その価値を上げるにはやはり強いチーム、選手の育成が欠かせないということを示していると思います。