ブラジル日記

ブラジル経済の主要話題や各産業セクターの実情等、現地報道と体験に基づく考察。

2014-01-01から1年間の記事一覧

ペトロブラス債権デフォルトへのカウントダウン?

ペトロブラスの債権発行コベナンツ条件である12月29日までの第3四半期決算の公表(未監査)がなされなかった為、今後60日以内に決算が公表されなければペトロブラス債権がデフォルトに陥ることとなりました。 詳細判明次第追記します。 又、12.24のペトロブ…

今年最も価格下落したコモディティーは鉄鉱石

2014年に最も価格が下落したコモディティーは鉄鉱石という記事が経済紙Valorに掲載されていました。今年だけで50%価格が下落し2009年の水準となりました。 2013年末に1トン当たり134.2ドルをつけていた鉄鉱石ですが昨日の終値は1トン当たり67.90ドルとなって…

ブラジルのGDP比財政赤字は2003年水準まで悪化

政府の名目赤字は上昇を続け、11月には416.06億レアルにとなりました。 ブラジル中央銀行によると、今年11ヶ月の累積赤字は2,838.15億レアルでGDP比6.06%水準となり、12ヶ月累積では2,974.20億レアルで GDP比5.82%となったとのことです。10月迄の12ヶ月累積…

ペトロブラスの11月の原油生産量は目標を下回る

ペトロブラスの11月の日量原油生産は211万バレルで、10月比0.71%の下落となり、年間生産目標を達成するのは難しい状況になりました(数字は原油とLNGの合計生産量をバレルに換算)。 11月迄の生産量に基づくと、2014年の年間平均日量生産は202万バレルとなり…

ブラジルのコールセンターは北東部地域に拡大中

コールセンター業界は長期的な雇用関係を大切にする労働者を求めており、人材流動性が高い南部地域から北東部地域にその業務を拡大しているとの記事がValor紙にありましたので紹介します。 北東部地域は地価が低くく、減税措置があることも魅力の一つのよう…

ブラジル中央銀行が2014年のGDP成長率を下方修正

ブラジル中央銀行(以下「中銀」)は2014年のブラジルGDP成長率を下方修正しました。9月発表時点では0.7%としていたものを、今回の発表で0.2%としました。ブラジルにとっては毎度のことなのであまり驚きはしませんが、他新興国と呼ばれる国と比較し低調さが…

8ヶ月ぶりに貯水池の水位が上昇

サンパウロは今年稀にみる水不足でした。雨季に入りやっとまとまった雨が降ったことで、サンパウロへ水道水を供給する貯水池の推移が上昇したとのことです。 Sabespの調査によると、火曜日に貯水率6.7%だったものが、(大雨後の)水曜日末で7%迄上昇し、4月…

オデブレヒトとLOGZが河川輸送事業に参入

オデブレヒトグループ*1)はブラジルで収穫される穀物を輸出する為に北部地域の河川輸送事業に参入する計画があるとのことです。オデブレヒトが60%、LOGZが40%夫々出資して特別目的会社(SPC)を設立し、本事業を推進するようです。 *1)オデブレヒトグループ…

2014年パウリスタのクリスマスプレゼント消費は控えめ?

FecomercioSPの調査によると、今年、パウリスタ(サンパウロに住む人の総称です)がクリスマスプレゼントにかける費用は前年を下回っているそうです。去年平均55レアル(約3,000円)だったものが、今年は42レアル(約2,500円)となったと伝えています。 加え…

ムーディーズがペトロブラスの格付け見直しを検討

ムーディーズは現状「Baa2」格付けのペトロブラス債券の格付け見直しを検討していると発表しました。仮に格下げが実施されると投機的まであと一歩まで近づく事になります(現状「Baa2」で、一つ下が「Baa3」、二つ下が「Ba1」で、「Ba1」からが投機的です)。…

11月の政府歳入は13%の下落

ブラジル政府より11月の政府歳入が1,044.70億レアルとなり、前年同月比12.86%の下落となったことが公表されました。滞納税金の分割払い制度(Refeis)の支払いは81.46億レアルとなり、比較的順調に推移しています(内容とは関係ないですが、税金迄分割払いで…

11月の失業率が4.8%迄上昇

ブラジル地理統計院(IBGE)によると11月の失業率が4.8%になったとのことです。経済専門誌Valorの事前調査による18人のエコノミスト予想の平均の4.5%より若干下ブレしています。また、前月10月の失業率4.7%からもの0.1ポイントの悪化、前年同期4.6%からも0.2…

カルバンクラインがブラジル向けオンラインストアを立ち上げ

カルバンクラインがブラジル向けオフィシャルオンラインストアを立ち上げました。カルバンクラインは2016年迄に新たに20カ国でサービスを展開する計画があるそうです。 オフィシャルサイトはポルトガル語、レアル払い対応しており、200レアル以上の購入であ…

ブラジル都市別一人当りGDPランキング

ブラジルで(南米大陸で)もっともGDPが大きい都市はサンパウロですが、もっとも人口が多い都市でもあるわけです。一方で、一人当たりGDPに注目した記事が経済雑誌Exameに掲載されていましたので核となる産業と合わせてブラジルの一人当たりGDPの上位都市ラ…

TAM航空がリージョナルジェットを30機予定

TAM航空がリージョナルジェットをブラジルエンブラエル社から18機+12機オプションにて購入する予定があることを発表しました。ブラジル国内の地域間輸送市場に投入される予定で、座席数は75〜110席程度の機体とのことです。 TAM航空社長のCláudia Sender氏…

鉄鉱石価格が一部反発

Valor紙によると中国向けの鉄鉱石価格は木曜日前日比0.1%上昇し、68ドル/トン(鉄含有量62%)になったとのことです。今週は68〜71ドルで推移していますが、昨年比49%下落しています。 価格の下落により世界的に鉄鉱石生産量の削減が進み始めている一方、現状…

クリスマスプレゼントランクキング1位はスマートフォン

Serasa Experianによってインターネット経由で11月16日〜12月13日の期間中、最も検索された商品が発表され、10商品中8商品がスマートフォンとなり、各社のスマートフォンがクリスマスプレゼントとして幅広く注目されている結果となりました。 最も検索された…

カルフールブラジルの株式を一部売却

仏小売りのカルフールグループはカルフールブラジルの株式の10%をアビリオ・デニス氏率いる投資ファンドへ18億レアルで売却することに合意したとのことです。 投資ファンド側はさらに今後5年間で最大16%迄買い増しをする事が可能なオプションも持っています…

ボベスパ指数は下落

本日のボベスパ指数は開始直後に上昇したものの、結果前日比0.45%マイナスの48,496ポイントで終えました。 バレル当り米国原油が3.42%、ロンドンでも2.67%夫々下落したことによりペトロブラス株が影響を受けたことが主因です。 ペトロブラス株は一昨日の大幅…

ヴァーレ今期44億ドルの資産売却を実施

資源メジャーのヴァーレは今年、海外資産を中心に44億ドルの資産売却を実施し、資産売却総額は過去3年間で120億ドルに達しました。 2013年には135ドル/トンだった鉄鉱石価格は現在68ドル/トンまで下落しており、5年ぶりの安値水準を記録しています。今後の…

9年ぶりのレアル安

16日は対ドルで1ドル2.74レアルまでレアル安が進行し、9年ぶりの水準となりました。 前日にロシア中央銀行が10.5%から17%へ大幅利上げを実施した事により新興国通貨全般がドルに対して売られましたが、中でもブラジルは原油価格の下落に対する影響が大きいと…

週明けペトラブラス株10%の下落

金曜日夜のペトロブラスの決算発表再延期を受けて、月曜日の株価は海外投資家の売りが先行し、普通株で9.94%マイナスの2004年8月以来の1株当り8.52レアル、優先株は9.20%マイナスの2005年1月以来の1株当り9.18レアルとなりました。又、ボベスパ指数も合わせ…

鉄鉱石価格が2009年来の低水準

Valor紙によると、先週6日連続で中国向け鉄鉱石(鉄含有量62%)価格が68.70ドル/トン迄下落したとのことです。価格は2009年6月以来の低水準となっています。 現在迄の12月の平均価格は69.3ドル/トンでこれは昨年12月の平均価格136ドル/トンの約半分まで下落…

ブラジル版 ユーチューバー?

Googleより2014年もっともブラジルで再生回数の多かったユーチューブコンテツンのランキングが発表されました。日本でもユーチューバーと呼ばれる方々が注目を集めているようですが、ブラジルでも電車やバスの中でユーチューブを見ている若者をよく見かけま…

ペトロブラス第3四半期決算発表再延期

以前にもお伝えしたように、監査法人であるPwCより決算承認がされなかったため、ペトロブラスは7〜9月期の決算が未公表でした。しかしながら、広報コメントで未承認の状態が続いたとしても12月12日には決算公表するとしていました。そして12日夜にペトロブラ…

2005年来のレアル安

本日のレアル・ドル相場は、ドルが1.5%上昇し、1ドルあたり2.65レアルまでレアル安が進行しました。ここ迄レアル安が進行したのは2005年4月以来(9年ぶり)のことです。 今回レアル安が進行した原因はもちろんブラジル経済のファンダメンタルズが弱く、経済…

ブラジルの大豆・トウモロコシ在庫は順調

ブラジル地理統計院(IBGE)より今期の穀物在庫量が前年比1.6%増であることが発表されました。 ブラジルは米国に次ぐ、大豆・トウモロコシの生産地であり、未開拓耕作適地の面積から将来的に世界一の大豆・トウモロコシの生産及び輸出国となることは確実と言…

ペトロブラス株急落

昨日も投稿しましたが、弁護士事務所Wolf Popper によるペトロブラスに対するクラスアクション(集団訴訟手続き)によって、火曜日現在でペトロブラス株は5%以上下落しています。 クラスアクションは2010年5月〜2014年11月21日までに米国信託証券(ADR)を購…

ブラジル失業率は引続き安定

ブラジル地理統計院(IBGE)より第3四半期のブラジルの失業率が6.8%と発表されました。 Folha、Estadão両紙によりますと、今年の第1四半期、第2四半期の失業率は夫々、7.1%と6.8%であったため第3四半期も引続き安定した雇用環境であると言えます。前年同期の…

好調の石油・天然ガス生産

ブラジル国家石油・天然ガス・バイオ燃料庁(ANT)より10月の石油・天然ガス生産量が発表され、石油換算で一日当り、297万6千バレルとなりました。 Valor紙によると、当該生産量は前年同期比プラス17%で過去最高の生産量であり、そのうち40カ所のプレソルト…