ブラジル日記

ブラジル経済の主要話題や各産業セクターの実情等、現地報道と体験に基づく考察。

2005年来のレアル安

本日のレアル・ドル相場は、ドルが1.5%上昇し、1ドルあたり2.65レアルまでレアル安が進行しました。ここ迄レアル安が進行したのは2005年4月以来(9年ぶり)のことです。

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今回レアル安が進行した原因はもちろんブラジル経済のファンダメンタルズが弱く、経済回復への道筋が中々みえてこないブラジル側にもありますが、なにより米国の景気回復基調が一段と色濃く現れたことが主因のようです。 米国の景気指標が予想を上回る数値となったことに加え、原油価格の下落によって消費がさらに拡大することが米国の経済回復をさらに進めるとの見方が広がっています。そのため、ブラジル内の論調でも、日本の円安進行含めた全世界的な対ドル通貨安が進行している事と同様に受け止められています。